吊り橋効果：ドキドキを恋愛感情と錯覚させて好きにさせちゃうテク

「好きな人に意識してもらいたい！」「でもどうやったら友達以上になれるんだろう…」と悩んでいませんか？

そんなあなたには、「吊り橋効果」という心理学テクニックがオススメです。とても有名なので、名前を聞いたことがある人もいるでしょう。

吊り橋効果は、運動や「怖い！」と思ったときのドキドキを恋愛と錯覚させるアプローチのこと。でも「どれくらい効果があるんだろう？」「どんな人にもかかりやすいの？」「具体的にどんなことをすればいいのかな」と分からないこともあるかもしれませんね。

そこで、ここでは吊り橋効果について詳しくご紹介。効果的なノウハウや注意点も紹介していくので、気になる人と恋のきっかけを作りたい方はぜひ参考にしてくださいね。

吊り橋効果とは

吊り橋効果とは、不安や緊張することで起こるドキドキを「恋愛感情」と錯覚してしまう心理のこと。カナダの心理学者が吊り橋の上で実験したことから、この名前がつきました。

実験の内容は18歳〜35歳の独身男性に橋を渡ってもらうというもの。橋の真ん中までくると、橋で待機していた女性がアンケートをお願いし「結果に興味があれば電話をください」と連絡先を男性に渡します。

橋は「長さ100m以上、高さ70mの吊り橋」と「固定された揺れない橋」の2種類。それぞれで同じ実験を行ったところ、吊り橋では50%の男性が電話してきたのに対して、固定された橋では13%ほどしか連絡してこなかったのです。

この結果から「脳は吊り橋を渡るときのドキドキと、恋愛感情によるを勘違いする」と考えられました。

そして、吊り橋効果をデートで使えば気になる人と両思いになれたり、カップルの愛も深まる可能性があることから「恋愛へのアプローチ方法」として知られるようになったのです。

それでは、実際にデートで吊り橋効果を使うには具体的にどうすればいいのでしょうか？

吊り橋効果を発揮するデートの例

デートで吊り橋効果を発揮するには、とにかく「相手の心拍数を上げる」ように工夫しましょう。

例えば、次のようなデートがオススメです。

１．映画はラブストーリーよりもホラーやアクション系を見よう

映画デートをするときは、ラブストーリーよりもホラー系やアクション系を見るようにしましょう。

ホラー系やアクション系は、ハラハラする展開がたくさんあるからです。家で見るより音声も大きく、迫力があるので心拍数がかなり上がります。

その点、ラブストーリーはクライマックスで一気に盛り上がる構成が多いので、常にドキドキする展開があるわけではありません。

映画館という非日常で特別な環境を、デートで最大限に利用しちゃいましょう。

２．遊園地では、絶叫アトラクションやお化け屋敷に行こう

デートの定番である遊園地では、絶叫アトラクションやお化け屋敷に行くのがオススメです。

とくに暗やみを走る絶叫マシンでは、暗やみと絶叫マシンの2つのドキドキが味わえるので、より吊り橋効果が期待できます。

ただし「絶対に乗りたくない！」「絶叫アトラクションは苦手で…」という相手を強引に誘うのは、「嫌なことを強制する人」と思われるのでやめましょう。

３．ジムで運動をするデートもオススメ

もし、相手がホラー映画も絶叫アトラクションも苦手なら、一緒にジムで運動をするデートもオススメです。

「ドキドキ」は、不安や緊張感から来るものばかりではありません。運動による心拍数の上昇も、恋愛のドキドキと勘違いしやすくなります。学校の部活で、運動系の部活にカップルができやすいのも同じ理由です。

スポーツジムだけでなく、ランニングやスキー、スノーボードなど2人でできるスポーツに誘ってみるのもいいでしょう。

４．野球やサッカーなどの試合観戦やライブに行こう

体を動かすだけでなく、野球やサッカーなどスポーツの試合観戦に行くのもオススメです。

相手がアウトドア派でも、自分が体を動かすのが苦手なら一緒にスポーツするのはちょっとしんどいですよね。そんなとき、同じようにドキドキできるのがスポーツのゲーム観戦。お気に入りのチームについて聞いておき、試合日もリサーチしておきましょう。

同じように、コンサートやライブでも吊り橋効果が期待できますよ。

５．ドライブデートで夜景を見に行こう

実はドライブデートでも、吊り橋効果は発揮されます。その場合は、一緒に夜景を見に行きましょう。

キレイな夜景スポットは、山の上などあまり明るくないところが多いですよね。暗いところでの運転はとても緊張するので、自然と心拍数が上がります。

近くに夜景スポットがあるなら、デートに誘ってみてくださいね。

６．食事デートでは、高層ビルやホテルのレストランに行こう

お互い忙しく、あまり時間が取れないときは食事デートで吊り橋効果を発揮しましょう。

実はビルの高層階でも、揺れる吊り橋と同じ効果があると言われています。そのため「今日が勝負だ！」という日は、高層ホテルや展望台のレストランに誘いましょう。

また、アルコールを飲むと脈拍が速くなるので、お酒を少し飲むのもオススメです。

吊り橋効果は「安心」もプラスするとさらに効果的

さらに吊り橋効果では、ドキドキだけでなく「安心感」もプラスすると効果的。ドキドキした後に「ホッとする」シチュエーションがくることで、より強くドキドキした印象が残るからです。

とくに女性は男性よりも警戒心が働きやすいので、恐怖や不安を感じているときに「好き」という気持ちが起こりにくいもの。女性相手に吊り橋効果を実践するときは、次のような「ドキドキ」と「安心感」のシチュエーションが効果的でしょう。

• 知らない人ばかりの飲み会で不安だったとき、親切に話しかけてくれた
• 仕事のミスで慌てていたときに、すぐサポートしてくれた
• 絶叫マシンに乗った後、カフェでゆっくり過ごした

ドキドキのオンとオフを使い分けて、インパクトのある吊り橋効果を実践してくださいね。

吊り橋効果の2つの注意ポイント

それでは、最後に吊り橋効果の注意ポイントを2つ紹介します。

１．吊り橋効果はあくまでも恋のきっかけ！本物の恋にする努力をしよう

吊り橋効果は、脳の勘違いが引き起こしたもの。ドキドキを一時的に「恋心」と錯覚しただけなので、その後のアプローチがないと本当の恋心は芽生えません。

そのため、吊り橋効果を実践したら本物の恋にしていく努力をしていきましょう。例えば話したり、会う回数を増やして、相手と接触する回数を増やすことがポイントです。接触する回数を増やすことで、相手は自然とあなたに親近感を持つようになります。

これは単純接触効果という心理学テクニックです。もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。

単純接触効果（ザイオンス効果）：会った回数が多いほど親密な関係になれる

吊り橋効果に頼るだけでなく、本当の恋をスタートさせるための努力も惜しまないようにしましょう。

２．外見が魅力的であるほど、効果が高くなる

実は、吊り橋効果では「外見」が大きく関わってくるのも注意ポイントの一つ。外見が魅力的であるほど、吊り橋効果は高くなるという実験データがあるのです。

しかし、人は「生まれ持った外見」はあまり気にしません。人が印象を感じとるのは、次の3つの要素だからです。

• 視覚：服装や髪型、表情、しぐさ
• 聴覚：声のボリューム、トーンやスピード
• 言語：言葉づかい、会話の内容

つまり、人が魅力を感じるのは顔やスタイルそのものよりも、清潔感や会話をして安心できる声のボリュームや言葉づかいということ。

後から努力して改善できる部分なので、悲観する必要はないのです。具体的にどのような改善をすればいいかはこちらの記事で書いているので、参考にしてみてくださいね。

デート後に恋人になるための心理学テクニック「スリーセット理論」

まとめ

友達以上の関係になるための心理学テクニック「吊り橋効果」について紹介してきました。

吊り橋効果とは、緊張や不安による「ドキドキ」を恋愛感情の「ドキドキ」と錯覚させるアプローチのこと。相手の勘違いを利用するので、自分からアタックするのが苦手な人にもオススメです。

吊り橋効果を実践するときは、とにかく相手の心拍数を上げるような工夫をしましょう。ただし、相手が嫌がることを強引にさせてはいけません。また、吊り橋効果はあくまでも「恋のきっかけ」。実践したら本当の恋に発展させるための努力も大切です。

ぜひこの記事を参考にして、気になる人と素敵なカップルになってくださいね。