単純接触効果(ザイオンス効果):会った回数が多いほど親密な関係になれる
単純接触効果とは
単純接触効果とはアメリカの心理学者が発表した心理効果で、相手との接触回数が多ければ多いほど親密になるという効果です。
ロバート・ザイアンスというアメリカの心理学者がによって発表されたことからザイアンス効果とも呼ばれています。
単純接触効果のもっとも分かりやすい例はテレビのCMです。
なんで同じようなCMを何度も何度も流すのかというと、接触回数が多いと、その商品やサービスに対して親近感と安心感を感じるからで、接触回数が少ない他の商品やサービスよりも選ばれる可能性が高くなることが分かっているからです。
これは恋愛においても同じことが言えて、同じくらいの印象を持たれている二人であれば、接する回数が多い方に好意を感じやすくなります。
遠距離恋愛はうまくいかないのは接触回数が少ないことが原因
1年以上の遠距離恋愛が成功する確率は5分の1程度です。ほとんどの遠距離カップルは1年以内に別れてしまうことがあらゆる調査で明らかになっています。
なぜ、遠距離恋愛がうまくいかないかというと、接触回数が少ないからです。
2人の間に全く異性との出会いがなければ話は別ですが、遠距離恋愛をしている間にいい出会いがあり、最初は友達同士だったとしても、接触回数が増えるほどにそちらの方が魅力的に見えてきます。
これは単純接触効果のいい例で、接触回数が少ないというのは、接触回数が多い人より不利になってしまうのです。
会った時間ではなく会った回数の方が大切
単純接触効果では会った時間よりも会った回数の方が大切だと言われています。
遠距離恋愛の例で言えば、月に一度24時間会っていることよりも、合計8時間しか会ってなくても月に8回会っている方が単純接触効果が効いて、親近感を感じやすくなります。
これを日常的な恋愛で活用するのであれば、デートは長時間よりも、短時間のデートを小まめにした方がいいということになります。
休日に一日使ってデートするよりも、平日の空き時間にちょこちょこ会っている方が好意を得やすくなります。
LINEとかでも、長文をたまに送るくらいなら、毎日短文を送った方が単純接触効果を発揮することができます。
逆効果になることもあるので要注意
単純接触効果の注意点は、好意のある相手でないと効果がないという点です。
自分に対して全く好意がなさそうな相手、興味がないと思われている相手だと、接触回数を増やすと、ストーカーみたいで気持ち悪いと思われるのがオチで、効果がないどころか逆に嫌われてしまいます。
単純接触効果は自分に対して少なからず好意がある相手との接触回数を増やすことで、親近感を持ってもらおうというテクニックなので、ただのキモイやつにならないように注意しましょう。
二人っきりでご飯に誘えば気軽にOKしてくれる相手であるのかどうかが一つの目安になります。
まとめ
単純接触効果は、接触回数を増やすだけというとてもシンプルな恋愛テクニックなのでぜひ活用してください。相手が好意を持っていればいるほど効果があります。
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